2021年7月16日金曜日

PFOS、PFOA そしてPFAS

琉球新報でPFOSを検索すると
https://ryukyushimpo.jp/search.html?keyword=PFOS
のように出てくる。記事によってはPFOSの用語で出ているかと思えばPFASと出ている記事もある。PFOSとは何か、PFASとは何か、調べてみた。

沖縄県衛生環境研究所の「衛環研ニュース第35号」の
https://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/eiken/news/documents/1802_news35_pfos.pdf
が分かりやすいかもしれない。

それにしても米国内で使用が禁止になっているPFOSの入っている泡消火剤を嘉手納基地・普天間基地や横田基地でも米軍は大規模に使い基地外に垂れ流していた。発がん性があるだけにそれを知った基地周辺の住民のあいだに大きな不安を抱かせた。基地内で無害化の処理をするより基地外の公共下水施設へ放出する方が経費がかからないからと米軍は驚くことを言っているが、日本国民の健康を一顧だにしない占領軍まるだしの考えだ。

✱PFOS=ペルフルオロオクタンスルホン酸(PerFluoroOctaneSulfonic acid)

  • 塗料のレベリング剤 (塗膜の平滑化)
  • 消火剤 (水成膜泡消火薬剤や中性強化消火液)
  • 殺虫剤
  • 半導体リソグラフィの反射防止剤

などに使われる界面活性剤で、人間や野生動物が PFOS による免疫異常の危険に晒されている恐れが強いことが明らかになった。一部の野生動物でも、2006年1月の調査で卵や肝臓、腎臓、血清または血漿から高濃度の PFOS が検出された。動物実験により、PFOS はがん、発育遅延および発育阻害、内分泌攪乱、さらには周産期死亡の原因となることが明らかになった。特に周産期死亡は動物実験においてもっとも重大な結果であった。

このような生物環境に対する毒性から残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約 (POPs条約) 議定書に環境汚染物質としてPFOSは加えられた。日本でもPFOS が第一種特定化学物質に指定され、製造および輸入が許可制となり、事実上禁止された。

✱PFOA=ペルフルオロオクタン酸(PerFluoroOctanoic Acid)

  • ポリテトラフルオロエチレン合成における添加剤
  • 塗料のレベリング剤
  • 水性膜形成泡消火剤、界面活性剤などに用いられる。

以前はフライパンのテフロン加工や食品包装紙の撥水加工に使われていたことがあるが、PFOSと同様な性質を持つため、今では化学メーカーの製造が停止されている。

✱PFAS=パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物の総称。
PFOSとPFOAはその主要な物質である。

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